記憶と記録

雑記、詩、遺書

2021-01-01から1年間の記事一覧

海の先を見つめながら 片手に煙草を燻らすあなた 煙の隙間からのぞくあなたの顔は いつも何かを背負っている 表面をなぞる会話の中から あなたの核の鼓動を感じる それは今にも弾けて無になりそうな そんな危ない気配がある 触れてはいけないあなたの核と 怖…

ろうそくに火をともす 部屋の中央で、かすかな、けれど確かな光が揺らめいている 光をきっかけに、周囲のものが朧げに浮かぶ ゆらゆら ふわふわ 捉えることのできない光 どうして私は生きているんだろうと思う どうして生きていかなければならないのだろう …

テイクフリー人生

風化していく。 悲しみか、痛みか、後悔か、疑念か、怒りか、懐かしさか、温かさか、愛おしさか。 分からなかった感情に色が宿っていく。 爆発の後に小さな破片がそこかしこに散りばめられている。 ひとつ、ひとつ、手にしては涙し、手にしては涙し、大切な…

人生のスタートというのは、母体に新たな命を宿した瞬間でも、産道を抜け身体が外気に触れた瞬間でも、物心のついた頃合いでもなく、自分という人間を受け入れられた瞬間なのだと思う。 人によっては生まれ持ったその瞬間から自分を受け入れられる人もいるの…

生き地獄無限列車編

鬼滅の刃は1話だけ見ました。 生き地獄。生き地獄。人生は生き地獄です。 わたしはわたしのことが醜くて仕方ありません。 人と対話すると相手を通して自分を客観視できてしまうから、人に会う予定が重なった時は自意識がわたしに刃を向けて今にも息の根を止…

なにかが異常なほどくるしくて どうしようもなくくるしくて ただただこわくて恐ろしくて でも涙はただの一滴もこぼれず 22年間泣き続けて生きてきたから もう枯れてしまったのだろうと思って そんなかなしい人生のことを想って そう、そういえばわたしはずっ…

電線が地中に埋まってしまったら

つい1週間ほど前まで、わたしは確かに半袖を着ていたはずなのに、今日は裏起毛のスウェットの下にヒートテック(それも極暖の)まで着込み、それでも寒い寒いと嘆いている。 10月も終わりかけのある日、やさしいクリーム色の西日にほんのりと染められた電信柱…

22歳はまぼろしだと思ってた

22歳になった。なまえの後ろに続くのは、頼りない(22)という表記だ。 22歳はまぼろしだと思ってた。 いつだったか、遠い昔、でもものすごく近い時代のこと。あの頃みえていた22歳という年齢は、とても大人びていて、大人になりたいと願う子どものわたしには…

希死念慮を至って真面目に考える

希死念慮がある。 こんなことを言うと、病んでるのかとか何か悩みがあるのかとか暗いだとか重いだとかメンヘラだとか思われる(し実際に言われたりする)けれど、わたしにとってそれはものすごく普通の当たり前の日常の普遍的なことで、ただ、そこに希死念慮が…

がんばらないをはじめる

布団に入って目を瞑り、眠れるのをぼうっと待っている 得体の知れない涙が右の頬を伝っていく 起き上がって薬をのみこみ 机の上に不規則に積み上げられた本のタワーをみつめる そんなことをしていると、何某かに引っ張られていきそうになる わたしを 何が ど…

眠れない夜に

鼓動は激しく 手は震え ああまたか、と項垂れる ひとが消えては現れ 人間関係は流動的で 恋人なのか恋人じゃないのかよくわからなかった人と、ひとまず「友だちに、戻ろっか」とはなした でもそんなことはほんとうになんでもないことだったから、やっぱりわ…

夜も朝も基本的には気が狂いそうで わたしが正常でいられるのは ここのところは夢の中だけで ああ最悪だ 最悪だ と涙を垂らしながら こんなわたしでごめんなさい 人間として最低でごめんなさい と誰でもない誰かに謝りながら そういうことを毎日欠かさずやっ…

ゆめをみるようになった。 夢を覚えるようになった。 もともとあまり夢をみるほうではなく(あまりというか本当に全くみなかった)、みるようになったのはここ1ヶ月ほどのことだ。 率直に言う。とてもたのしい。 目を覚まし脳がはっきりと形を持ち始める頃に…

死にたがりの君に

死にたいと叫ぶ人は死なないんだよ、 死はいつも思いもよらないところに訪れるんだ とだれかが言った そうかもしれない、と思う 死にたいわたしたちは 死にたがりの君はきっと 死なない 死を意識するということは 生を意識すると同義だから 死にたくて、死に…

誰かを嫌うという行為はわたしにとってはひどく面倒なことなので、「あ、この人、ちがう」と思った場合には、わたしの世界からその人の存在を消すことで精神を保つようにしている。別に相手に対しては一切のアクションもとらない。ただ、精神的に無にするの…

もうあと1ヶ月もしないで22歳になるわけだけど、今日はそんな年齢らしからず嗚咽するほどボロボロと泣いた。目が腫れた。 (追記:よく考えたらあと2ヶ月もしないでの間違いだった。脳が働いていません。) わたしは人との衝突を避けて避けて避けてコミュニケ…

帰省したい ああ、帰省したい 帰省したい コロナ・・・・・・・ マジでなんなんだ この世・・・ どうなるの これから・・・

悲しみに蓋をしないで 苦しいも寂しいも悲しいも、すべてあなたが生きているという証なの どうかひとりで抱え込まないで マイナスな言葉は発することを制御してしまいがちだけれど、実のところ、そのマイナスが自分自身であって、マイナスな自分を拒絶する人…

よーい、ドン

自分の中にひそんでいる悪魔を、時に見て見ぬふりをして、時に様子を伺ってみたりして、時に痛めつけたりして、なんだかそんな様にしてもともに向き合うということがなかった。ここ8年間くらいのこと。 またここでわたしは言い訳をしてしまうわけだけれど、…

忘れないで、貴方とわたし

心から優しい人は 言い換えれば 人を傷つける言葉を知っているのね。 目を閉じる。ボリュームを上げる。自然と体が揺れる。音が全身を包み込み、血となり、肉となっていく。これを感じるためにわたしは生きているんだ。 空を見上げる。曇りのない青空も、雨…

身体がおもたい。日を増すごとにアルコールを分解する能力が衰えていく。 雨が降っている。すべての穢れを洗い流してくれそうな、強くてたくましい雨。 ベランダに出ると、大学名がでかでかと書かれたオブジェというにしてはあまりに大きすぎる建造物がみえ…

作品に罪はないのか

音楽が好きだ。 別に詳しくもないし、聴くジャンルの偏りもひどいが、そんなことはまあ置いておいて、わたしにとって音楽は命の次に大事なものだ。 これまでの人生を思い返したときに、音楽がなければわたしは死んでいただろうなと、誇張でもなんでもなく、…

家族って

ことばは時に花束にもなりうるし、狂気にもなりうる。 ことばそのものに価値はない。そのことばをどう受け取るか、それが全てだ。 わたしは家族のことをとても大切に思っています。その感覚は依存とも言い換えられるかもしれない。 その一方で、わたしは家族…

叫び

夜更けに思う 世の、自決していった人々は もしかしたら叫びたかったのかもしれない わたしはここにいると わたしは今日まで生きてきたのだと 声にならない叫びは脳内で響きわたる 生きるとはなんだろうか 美しさとはなんだろうか わたしの人生のテーマは死…

うみ

愛している海がある カチリと音がして 視界が狭まり もうそろそろわたしもおわりかな そう思うとき あの海を思い出す 死ぬ前にはかならず見に行こうと決めている なんとなく 自分の中でそういう決まりがある 海を見に行った あんまり綺麗じゃなくて 潮の香り…

生きてる価値ない

生まれてきた価値がない あなたの人生、なんなの?なにをしてるの?と顔のみえない誰かから言われている わたしは、わたしのじんせいは、というところで言葉につまる 生きてる価値がない そんなこと、あたりまえ たった80年そこらの人生だ 80億分の1だ 価値…

真理

自転車で田舎道を走っているとき、 電車の窓から生活を覗くとき、 疑いながら本を読むとき、 やさしかった人の言葉を反芻するとき、 この世の真理に到達しそうになる。 宇宙を包んでしまうほど大きくて、温かくて、オレンジ色と灰色と水色と黒色が混ざり合っ…

やさしくなれない

何がそうさせているのかは分からないが 最近どうも人にやさしくなれないでいる もしかすると表面上は誤魔化せているかもしれないが 明らかに自分の心が "やさしくないな"と感じる こんな自分いやだ、だってわたしの取り柄ってひとの良さくらいしかないじゃん…

わたしのなか

会うと、あれ、ちょっと違うなと思う。 なんだかうまく言えないけどしんどいかも?と感じる。 あんなに会いたかったのに、会っている間は、もういいや...となる。 わたしにとって家族ってそんな感じ。 わたしは家族のことがほんとうに大切で、この世の何より…

クソッタレ、でも愛を

どんよりとした暗くておもたい渦巻が、わたしの心の奥の奥の部屋に閉じ込められて暴れている。 かなしいですくるしいですと言いづらい空気がある。みんなつらいしみんな苦しいんだよ、だからさ...と釘を刺されているような気がしている。 なんでもないフリを…