記憶と記録

雑記、詩、遺書

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

海の先を見つめながら 片手に煙草を燻らすあなた 煙の隙間からのぞくあなたの顔は いつも何かを背負っている 表面をなぞる会話の中から あなたの核の鼓動を感じる それは今にも弾けて無になりそうな そんな危ない気配がある 触れてはいけないあなたの核と 怖…

ろうそくに火をともす 部屋の中央で、かすかな、けれど確かな光が揺らめいている 光をきっかけに、周囲のものが朧げに浮かぶ ゆらゆら ふわふわ 捉えることのできない光 どうして私は生きているんだろうと思う どうして生きていかなければならないのだろう …

テイクフリー人生

風化していく。 悲しみか、痛みか、後悔か、疑念か、怒りか、懐かしさか、温かさか、愛おしさか。 分からなかった感情に色が宿っていく。 爆発の後に小さな破片がそこかしこに散りばめられている。 ひとつ、ひとつ、手にしては涙し、手にしては涙し、大切な…

人生のスタートというのは、母体に新たな命を宿した瞬間でも、産道を抜け身体が外気に触れた瞬間でも、物心のついた頃合いでもなく、自分という人間を受け入れられた瞬間なのだと思う。 人によっては生まれ持ったその瞬間から自分を受け入れられる人もいるの…