記憶と記録

雑記、詩、遺書

海の先を見つめながら

片手に煙草を燻らすあなた

 

煙の隙間からのぞくあなたの顔は

いつも何かを背負っている

 

 

表面をなぞる会話の中から

あなたの核の鼓動を感じる

 

それは今にも弾けて無になりそうな

そんな危ない気配がある

 

触れてはいけないあなたの核と

怖いもの見たさで満たされたわたし

 

 

あなたとわたしの間に渡る橋に名前はない

 

どんな橋とも同じでない

 

橋を渡れば全てが終わることを知っていて

それでも筋肉が肉体が魂が先へ先へと歩を進む

 

 

あなたのすべてを知りたくて

あなたのすべてを理解したくて

あなたのすべてが嫌いだった