考えれば考えるほど
あかいあかい血は太腿に滴り落ちて
涙は流さずにいる 悲しくなんかない
胸がきりきり胃がとくとく
狂った身体がビー玉のないラムネ瓶のよう
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これまでの人生を思い出す。
これまでの感情を思い出す。
これまでの暮らしを思い出し、
これまでの選択を思い出した。
なんだか苦しいことばかりだったと思って、
でもその苦しみを私自身ですら解放できずにいて、
じゃあどうすれば、どうすればと考えていたら
気付けばこんなところまで来てしまっていた。
何かをはっきりさせることは、
曖昧な何かを殺すことだ。
曖昧な何かを殺すことは、
私の判断を信じることだ。
最悪な自分が顔を出し、
最悪な心が私を支配する。
最悪な心が私を狂わせ、
狂った私が私を曖昧にする。
ゆるせない自分がいて、
ゆるせない人間がいる。
ゆるせない慣性があって、
ゆるせない動きがある。
世界なんてくそくらえと叫んでは
ちいさなちいさな表情の変化に
死にたくなるほど心が動かされる自分がいる。
ああ、人生は、人生は。
愛を許されたいし、
愛を、愛を、愛を、愛を。