記憶と記録

雑記、詩、遺書

がんばらないをはじめる

布団に入って目を瞑り、眠れるのをぼうっと待っている

 

得体の知れない涙が右の頬を伝っていく

 

起き上がって薬をのみこみ 机の上に不規則に積み上げられた本のタワーをみつめる

 

そんなことをしていると、何某かに引っ張られていきそうになる

 

わたしを 何が どこに連れていこうとするのか

わからないけど、時折、その引っ張られる感覚を肌で感じることがある

 

 

 

わたしは、孤独の人間で、孤独を真に愛していて、孤独を心から憎んでいる

 

夜のあいだ 部屋と外界をつなぐ窓の隙間から

わたしの魂が逃げ出すのを感じる

 

夜のまちをわたしは浮遊して

さまざまの生活を観察している

 

愛に似た何かを必死にもとめあうひと

永遠を信じるふりをするひと

自己憐憫にかられるひと

同じように浮遊するひと

 

いろいろなひとがいて すべてちがって すべて美しく すべて惨めで それがひとで、生活で、いのちなんだと思う