記憶と記録

雑記、詩、遺書

うみ

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愛している海がある

 

カチリと音がして 視界が狭まり

もうそろそろわたしもおわりかな

そう思うとき あの海を思い出す

 

 

死ぬ前にはかならず見に行こうと決めている

なんとなく 自分の中でそういう決まりがある

 

 

海を見に行った

 

あんまり綺麗じゃなくて

潮の香りは少しキツくて

日差しがうっとうしくて

泣いた。ものすごく泣いた。

 

 

悲しくて泣くことや嬉しくて泣くことはあれど

無感情でここまで泣くのは初めてで

ほんとうにわたしは壊れてしまったのかもと思って

それが可笑しくて更に泣いた

 

 

平日の昼間だったけれど

たくさんのひとがいて

釣りを愉しむ老夫婦や

浜辺でしゃぼん玉をして遊ぶ親子をみて

なんか、ちがうなあとか自分勝手に解釈して

家に帰ることにした

 

 

わたしの人生ってずうっとこんな感じ

わたしは わたしでも理解できないような

大きくて 暗くて 危険な渦巻に包まれている

わたしの生きづらさの原因は、おまえだぞ

さっさと成仏しなさい