記憶と記録

雑記、詩、遺書

なにかが異常なほどくるしくて

どうしようもなくくるしくて

ただただこわくて恐ろしくて

でも涙はただの一滴もこぼれず

22年間泣き続けて生きてきたから

もう枯れてしまったのだろうと思って

そんなかなしい人生のことを想って

そう、そういえばわたしはずっとつらかった。

そうだった、わたしはつらいんだ。

たすけてと叫ぶ声は空中で昇華され

まるで何も起こらなかったかのように

跡形もなく宇宙の彼方へ飛んでゆき

わたしは抜け殻となって崩れてしまう

 

わたしは立ち上がってキッチンへ向かい

マグカップに水道水を注いで一息にのみ

魂が既に死んでしまったことを悟られぬまま

客観としては日常の世界に戻っていく

 

それでも私の瞳は目の前の映像を現実的に捉え

それでも私の脳は目の前の映像を現実的に理解し

ただわたしの精神だけはわたしの身体を離れ

ぼやけた世界をぼんやりと泳ぎ続けている

 

相手の顔をじっと見つめ

相手の表情と自分の表情が噛み合うように調整し

ほどよい所でほどよい相槌を打ち

ほどよい所でほどよいコメントを残す

 

それでもずっとわたしの精神は

どこか別の遠い世界を一人旅し続けている

 

生きていくとはなんなのだろう