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なにかが異常なほどくるしくて
どうしようもなくくるしくて
ただただこわくて恐ろしくて
でも涙はただの一滴もこぼれず
22年間泣き続けて生きてきたから
もう枯れてしまったのだろうと思って
そんなかなしい人生のことを想って
そう、そういえばわたしはずっとつらかった。
そうだった、わたしはつらいんだ。
たすけてと叫ぶ声は空中で昇華され
まるで何も起こらなかったかのように
跡形もなく宇宙の彼方へ飛んでゆき
わたしは抜け殻となって崩れてしまう
わたしは立ち上がってキッチンへ向かい
マグカップに水道水を注いで一息にのみ
魂が既に死んでしまったことを悟られぬまま
客観としては日常の世界に戻っていく
それでも私の瞳は目の前の映像を現実的に捉え
それでも私の脳は目の前の映像を現実的に理解し
ただわたしの精神だけはわたしの身体を離れ
ぼやけた世界をぼんやりと泳ぎ続けている
相手の顔をじっと見つめ
相手の表情と自分の表情が噛み合うように調整し
ほどよい所でほどよい相槌を打ち
ほどよい所でほどよいコメントを残す
それでもずっとわたしの精神は
どこか別の遠い世界を一人旅し続けている
生きていくとはなんなのだろう