記憶と記録

雑記、詩、遺書

死にたがりの君に

死にたいと叫ぶ人は死なないんだよ、

死はいつも思いもよらないところに訪れるんだ

とだれかが言った

 

そうかもしれない、と思う

 

死にたいわたしたちは

死にたがりの君はきっと

死なない

 

死を意識するということは

生を意識すると同義だから

 

死にたくて、死にたくて、

それ以上に生きたくて、仕方がないのだ

 

くるしい 胸の内がざわざわとして

ああ今日も 明日も 明後日も 春になっても

それからまた冬が訪れようと

大人になったと実感するときが来ても

ずっとずっと こうなんだ

 

死にたがりのきみと

嘘のない君と

わたしは生きていくよ