記憶と記録

雑記、詩、遺書

真理

自転車で田舎道を走っているとき、

電車の窓から生活を覗くとき、

疑いながら本を読むとき、

やさしかった人の言葉を反芻するとき、

この世の真理に到達しそうになる。

 

宇宙を包んでしまうほど大きくて、温かくて、オレンジ色と灰色と水色と黒色が混ざり合った、優しく、この世でいちばん恐ろしいもの

 

神を信じる人もこのような感覚なのだろうか

 

 

真理に到達する一歩手前で、わたしは毎度涙が溢れる ただひたすらに泣きながら、どこへ続くか分からない一本の道を見据えている ああ、これだったのかと 心がひとつに集約され からだまでどこかへ行ってしまいそうになる

 

 

この世の真理はそれぞれの心のなかに