記憶と記録

雑記、詩、遺書

醒めないで

夢を見た。

まるで現実のような でもよく考えるとあり得ない夢。夢なんてみたのはいつぶりだろう。大学の講義で学んだことに倣えば「夢を見た」というより「夢を憶えている」の方が正しいのか。

夢の登場人物は、高校の友人、大学の知り合い、好きなバンドのボーカルと様々だった。なんだか騒がしくて楽しい夢だった。

久しぶりに夢を憶えていたからか、寝起きはなんだか幸福な気持ちに包まれた。このブログでは初めてかもしれない、落ち着いた気持ちで記事を書くのは。

 

ここ最近はよく言えば平和で、悪く言えば味気ない日の連続だった。だからブログを書けなかった。何度も書こうとはしたんだけど。

悲しいことがあると、フリック入力をする手が止まらなくなる。悲しみをどうにかして言語化しようとする。そうしていると、少し落ち着くのだ。私にとって気持ちを言葉にするというのは、一種の精神安定剤のような効果があるのかもしれない。

 

 

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朝、目が覚めたら熱があって、楽しみにしていた予定をキャンセルしなければならなくなった。こういう時はとにかく寝て、ご飯を食べる。十九年間で付いた知恵。

大切な友人が大学に受かった。私はそれを聞いて、とにかくホッとして、そのまま気付いたら眠ってしまっていた。

 

また、夢を見た。夢の中で私は、彼女に会った。想像で作り上げられた見知らぬカフェの店先で、たまたま。存在に気付いて目が合った瞬間、じんわりとこみ上げてくるものがあって、すぐに視界が歪んだ。

妙にリアルだった。だから目が覚めたときに、それが夢だったのだと気付くのに時間を要した。涙なんて恥ずかしい。彼女も泣いていないのに。すぐに目を逸らした。でもそんな小さな努力の甲斐もなく簡単に気付かれてしまった。彼女は私の目を見て、少し驚いたあと、笑っていた。

話したいことは沢山あるのに、言葉が浮かんでこない。どうしようと悩んでいると、店から彼女の友人が出てきて、さっきまで二人でカフェに入っていたのだということに気付いた。これからまたどこかへ出掛けるのだろう。ああ、時間切れだ。もう一度、彼女の目を見る。「おめでとう」と一言。そこで夢は終わった。

 

直接伝えられた、と思ったのに。夢だったかぁ...。

 

 

 

彼女のことについて書きたいけど、なんだか小っ恥ずかしいのでやめておきます。確かに、気持ちは言葉にしないと伝わらないのだけど、気持ちを言葉にしないというところに美徳を感じてしまう私もいて。なんとも身勝手な話なんですけどね。

 

受験をこれから控えている大切な友人たちがいるので、みんなが、みんなが落ち着いたら、また話せたらと思う。お酒でも飲みながらね。

 

 

終わりと始まり。その繰り返しだね。